心に残った一言(母の残した一言)
数年前に母がガンで他界しました。亡くなる前にはホスピスに入っていましたが、すこしずつ頭のほうも緩んできて、現実と空想が入り交じった感じになっていました。今考えればあれが、わりとまともな一言を言ってくれた最後かもしれません。ベットの上でなんとなく話をしていたときに、前後のつながりもなく、突然母が言ったことは「家族を大事にしてね」の一言でした。当たり前と言えば当たり前のことですが、今わたしはとてもその言葉の深さを感じています。わたしも結婚をして、子どももいますが、夫にも不満もあり、子どもも反抗期で、平和に見える家庭も実は冷たい空気が流れていました。これはわたしのところに限らず、どこでも同じようなことがあるのではないでしょうか。しかし、母は年を取り夫婦の間でもいろいろな経験を積んで、悲しいこともたくさんあって、その上で、結局ここにたどりついたのだと思います。なんとも当たり前な一言ですが、これはとても重い一言だと思っています。それからというもの、少しずつ今の家族のあり方を見直し、自分を変えていくことをしています。これは母の残してくれた大きな一言でした。今の時代遺伝子検査キットなどを使えば子どもの潜在能力は事前にわかるらしいのですが、母はそんなのに頼ることもなく私の能力を最大限に高めてくれたと思います。

